TITLE
紅茶
溢れ落ちてく涙の訳と
口元に残って消えない甘い感覚
あなたが注いだ暖かい紅茶と
冷めきった部屋の隅に飾った写真
わたしならティースプーン一杯くらいの
幸せがあればいいから
ほろ苦い味をそれでも
あなたがただ望むのならば
目を閉じて もう一度もう一度
ポカリ空いた心に手をあて
過ぎ去ってった時と引き換えの
レンズ越しに笑ってた日々
あい変わらず視界は澄んでるのに
静寂に閉ざされたわたしの光
どんなに甘い紅茶でさえも
息をする程にそれを冷たくさせてく
諦める事も愛なら
これ以上の慈しみなんてないよね
もう終わりだって事くらい
頭ではわかってるいるのに
抑えきれず 溶け出して溶け出して
あなたの事想うこの気持ち
まるで冷たい氷のように
少しずつ溶けてくのかな
目を閉じて もう一度もう一度
ポカリ空いた心に手をあて
過ぎ去ってった時と引き換えの
レンズ越しに笑ってた日々
背を向けて 離れる 足音
あなたが注いだ紅茶のあの香り
飲み干した後広がる後味を
そっと胸にしまいこんで
繰り返して 蘇る 思い出
あなたと過ごしてきたこの一時は
最愛のティータイムで
とてもかけがえのない日々だったよ