TITLE
糸
咲き乱れる夢の中 一つ一つ
異なる糸が織りなす世界
七色の虹のかかる空の下で
次は何を描こうか
ゆらり流れる時は二つの思いを育む
その裏腹に別れの時を刻々と刻む
触れ合って わかり合って
互い違いに寄り添って
ほんの少しの悲しみでさえも
分け合ってく事を愛と呼ぶなら
あなたが残した胸に空いた隙間
伴う痛みも愛とその優しさなの？
針の穴に糸を通すように
一つとなった二つの始まり
縫い合わせた 糸が解けてしまぬように
私を包む暖かい光
諸行無常の鐘の音が響き
霞んで消える影法師
ホロリ流れる涙と
遠く遠く夕日のぼやけた輪郭
いつまで続くの？
この心はいつまで思いをはせるの？
その裏側であなたは何に思いをよせる
触れ合って わかり合って
互い違いに寄り添った
鮮明に浮かぶ景色をたどり
孤独の道を彷徨うの
あなたが残した胸に宿した恋と
伴う痛みがこの愛の代償なの？
流れゆく時は私の心を強く縛る
その裏腹に私の心も強くさせてゆく
数え切れない程に引き出した慰めの言葉
気休めにしかならないのならもう要らないよ
月の明かり振り向けばそこに広がる影
あなたの名前を呼んで呼んで…
触れ合って わかり合って
互い違いに寄り添って
ほんの少しの悲しみでさえも
分け合ってく事を愛と呼ぶなら
あなたが残した胸に空いた隙間
伴う痛みも愛とその優しさなの？
触れ合って わかり合っても
互い違いにすれ違ってく
ほんの些細な事でさえも
この糸は簡単に切れるの
あなたと残した光と闇の間
この痛みこそがこの愛の証なのでしょう