TITLE
オノマトペ
絶えずシトシトと降り注ぐこの
雨の中傘もささずに
ただただ無我夢中で
駆け抜ける悪夢のような現実を
潜んだ魔物が弾むようなステップ踏んで
僕の中でグルーブを刻んでく
そんな時は胸の奥に
深い霧が立ち込めるみたいで
つのる不安の中で芽生えたんだよ
いつの間にだろ行き場を求めたこの感覚は
絶えずシトシトと降り注ぐこの
雨の中傘もささずに
ただただ無我夢中で
駆け抜ける悪夢のような現実を
おぼろげな視界の片隅でそっと
寄り添いあってくれたのが
君じゃなかったのなら僕は
今頃悲しみにくれてたと思うんだ
重い足取りでテンポ狂わせながら
独りよがりビートを刻んでた
いつしか孤独に怯えながら
丸めた膝を抱えていたんだ
些細な言葉にどれだけ救われた事だろう
今でもまだ不思議なくらい心に残ってるんだ
時はチクタクと刻んでくもの
針のテンポ寸分も狂わさずに
今なら奏でられる気がするんだ
きっと素敵な旋律を
古ぼけた憂鬱なしがらみに僕は
そっと右手を振りながら
心から笑えていたんだ
あの頃が懐かしく思えるくらいに
だけど僕は君の為に
たぶん何もしてやれないよ
それでも君は笑ってくれたんだ
それはまるで暗闇を照らす光のように
今宵ドクドクと刻んでく鼓動
頭の中だけでは収まらずに
なりふり構わず僕は
君の右手をギュッと掴んで
書き留めた大袈裟な言葉の中からそっと
結局シンプルなんだけど
不自然ではないよねきっと
伝えたいんだ心から「ありがとう」と