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music.lyric
Microphones.

陽炎揺れるアスファルトの上に流れ落ちる汗
「今日も疲れたよ」なんてのが
口癖なあなたの声が今も耳に残ってる

わたしは飲み慣れないドリンクを
あなたがずっと好きだったから
いつしか当たり前のように毎日買って
今でも冷やしてさ
誰もいない部屋とベランダの狭間で
冷たいビン握りしめたまま
夜風に寄り添って

今宵あの夏飲み干した甘い後味を
思い返すくらいなんだ まだ鮮明に
あなたと二人見上げた
まるで打ち上げ花火みたいなこの胸揺らす幻

誰かに話してみてもな
たぶんベタな思い出に聞こえるでしょ
ノスタルジックな気分には鍵をかけて
時間の流れに任せて忘れられますように

でもさ〇〇を口にする度ね
確かに疲れはすぐ癒えるけどね
せっかくしまった思い出を全部
わたしの瞳に運んでくるんだ
添付文書に書いてないけど
「とんだ副作用だな」なんてね
何気ない日々でさえも流す
為の涙は尽きないや

もしもあの夏の全てをまたやり直せられたら
なんて一人きりため息こぼしながら思ったの
でもねそれはねきっと無理だよね
音や匂いとか感触を残して
あなたはもう居ないんだ
この胸に収まりきらない日々を
たくさん〇〇に詰めこんで

今宵あの夏飲み干した甘い後味を
思い返すくらいなんだ まだ鮮明に
あなたと二人見上げた
まるで打ち上げ花火みたいな
この胸揺らす幻

遠い空に手をのばして掴みなおそうか
霞んでしまった未来を ただ懸命に
冷たく冷えた〇〇を今日も飲み干して
暗い心を照らす打ち上げ花火
そんなかけがえのないひと時

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